RPA導入における課題やリスクとは

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近頃「RPA」を耳にする機会が増えた方も多いのではないでしょうか。総人口の減少や働き方改革等に後押しされ、2018年頃から業務効率化を目的とし、大企業を中心に導入が活発に行われています。

そこで、今回はこれからRPAを導入する方向けに導入における課題やリスクについて体験談をもとに解説していこうと思います。

RPAとは?

「RPA(Robotic Process Automation)」とは、ロボットによる業務自動化の取り組みを表します。
ホワイトカラーの業務(経理業務やデータの集計作業など)を、パソコンやサーバ上にあるソフトウェア型ロボットが代行します。(文字通り、画面操作を自動で行います。)
RPAに操作を記憶させ、指示どおりに自動で動かすことができ、「確実」「ミスなく」「高速」に、文句も言わず、休むことも異動することもなく作業することができます。

なんでこんなにRPAが注目されているの?

さて、何で昨今こんなにRPAが騒がれているのかを解説していきましょう。

以下の大きな問題を解決するために注目が集まっています。

生産年齢人口が減少

労働力の中核を成す15歳以上65歳未満の生産年齢人口も1990年代をピークに減少傾向による人手不足の問題

参考:<我が国の高齢化の推移と将来推計|総務省>

働き方改革の推進

「育児介護の両立など、働く人のニーズの多様化」などの就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境作りのためのDXによる業務効率化の推進

参考:<「働き方改革」の実現に向けて|厚生労働省>

RPAのメリット/デメリット

RPA導入に関するメリット・デメリットは以下となります。

単純作業はガンガンできますが、ちょっとでも環境が変わったり複雑になるとダメになってしまうというのが特徴です。

 

メリット
・正確に作業を実施できる
・人間に比べ、作業スピードが圧倒的に速い
・24時間365日、休まず働き続けることができる
【デメリット】
・アクシデントや例外処理に弱い。遭遇した際には、作業が止まる
・あらかじめ命令されたことしかできない(判断できない)
・複雑なことを実施させるためには、タスク分解された多工程の命令を与えなければならない

RPA導入における課題

RPA導入における課題を3つ紹介します。

RPA開発者不足、開発スキル不足

本格的な展開を迎え、PoCの比較にならないほどのロボットの開発依頼が増大します。

ある部署でRPAの効果が上がるとどんどん他の部署からの引き合いが始まり開発者不足となります。

そして、スピード感が重要なRPAにも関わらず、開発に時間がかかり、広がらないなんて不幸な展開になりかねないです。

運用統制ルールの未整備

社内の至るところで開発・実行が進むと統制が効かず、同じ機能を持つロボットや野良ロボット(管理者不在のロボット)が発生し、IT統制の対応がおろそかに。

ERPシステムへのデータ入力に使われることも多いので、ロボットが意図しない動作で計上してしまったデータがBS、PLに反映されたりすると会社の信用を著しく下げてしまいます。

ツール再選定

PoCを実施したツールでは本格展開に求められる要件に合わない。再選定も・・(これはある意味仕方ないと個人的に思います。)

RPA導入に伴う5つのリスク

RPAを導入するにあたって、以下のようなリスクがあるので事前に手を打っておきましょう。

周辺システムなど環境が変わることによる誤作動

【原因】
作業環境の変化
例)バージョンアップによる画面の変更、フォルダ構成やファイル名の変更
【対策】

(IT部門)
システム改修の影響をRPAも含め対応すること!
(ユーザ)
RPAの対象ファイルの置き場等を安易に変えないこと!

ロボットのブラックボックス化による作業時間増

【原因】

RPA担当者の俗人化(本当によくあるから気を付けて!!)
例)仕様が不明、開発コンセプトが不明

【対策】

  • 担当者を複数名用意する。
  • 設計書の明確化する。
  • ロボットを台帳によって管理する。

エラー/ロボット停止時のリカバリー方法が未整備

【原因】

サーバやクライアントPCの予期せぬ障害

【対策】

  • 利用者が代替方法の手順を明確にすること。
  • 担当者が業務とロボットの管理に責任をもつこと。
    (ボタンを押すだけの人にならないように。)

ロボットのエラーや停止に気づけない

【原因】
例外処理の洗い出しが甘い、 通知がされない

【対策】

  • 必ず正常終了/異常終了/例外処理に行きつくようにすること
  • 正常・異常に関わらず、メール通知の実装をすること
  • 不正使用や情報漏洩

【原因】

ロボット実行用IDに必要以上の権限を与える

【対策】

  • 実行可能なロボットの権限をユーザごとに決める
  • ロボットの実行を許可する機能と認めない機能を明文化すること

さいごに

これから導入を実施する方へRPAは業務効率化やミスの低減、コストの削減といった様々なメリットもある一方、管理ができないととんでもない負債になり得るということを意識しましょう。

 

「どの業務」を「どんなRPAを使って」「運用・管理」していくかを明確にしたうえで導入することが大切です。(便利だからとむやみやたらと開発してはダメ絶対!)

 

RPAは人手の少ない中小企業でこそ効果が発揮されると考えております。次回は「RPAの導入の流れ」について紹介したいと思います。

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